穏やかな春が訪れる事を祈って

   被災された方々と共に、私たちも。

       いたわりあって、助け合って。   少しずつ歩み始めたいですね。

 

東風(こち)吹かば
匂い起こせよ 梅の花
主なしとて 春な忘れそ

 

       菅原道真

北野天満宮の梅。

紅梅の艶やかさ、白梅のやわらかさ。辺りには梅のあまずっぱい香りが漂っていて、桜とはまた違った美しさ、風情がありますね。メジロが蜜を吸いにやって来てます。
道真公は梅をこよなく愛し、大宰府左遷の際には庭の梅に「東風吹かば 匂い起こせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ」と詠みました。梅が菅原道真を慕って一晩のうちに大宰府に飛来したという伝説も残っています。

 

という事で、今月は、春 という曲から・・・

 

◆ 『 ベートーヴェン ヴァイオリン・ソナタ 集 』 より

全10曲(5枚組LP)

 

パールマン(ヴァイオリン) 

アシュケナージ(ピアノ)

巨匠二人の夢のような演奏。この中で、特に有名なのは、ソナタ第5番「春」と、ソナタ第9番「クロイツェル」です。

 ジャケットの写真は、右が若かりしアシュケナージ。対する左は、ネクラ顔の(笑)パールマン。


ソナタ第5番「春」は、「春の喜びに溢れた軽やかさ」が、モーツァルトの作品の様な印象を受けていました。

二人は、春のそよ風・花・鳥など、喜びの気分を失わず、その中にベートーヴェンの作品としての十分な情熱、希望などを盛り込んでいます。
第9番「クロイツェル」では、より圧倒的な形で結実しています。パールマンの逞しく輝かしいロマン的な魅力。それにアシュケナージのピアノが見事なまでにバランスよく寄り添っています。

Youtubeの演奏は残念ながら彼らではありませんが、どうぞ。↓

 

 

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 そして、

ハイドンの 『 ひばり 』

同時期のベートーヴェンやモーツァルトの音楽に比べて軽視されがちなハイドン(1732~1809)ですが

◆弦楽四重奏曲 第67番『ひばり』

 

この曲の1楽章の出だし!ほんとにひばりが鳴いてるような美しい弦の音です。

春が来たな・・・って感じになるのです。

 

演奏は、スメタナ四重奏団  
イルジー・ノヴァーク(1st ヴァイオリン)   
リュボミール・コステツキー(2nd ヴァイオリン)   
ミラン・シュカンパ(ヴィオラ)   
アントニーン・コホウト(チェロ)

 

カップリング曲は、同じく弦楽四重奏曲 第39番『鳥』

ハイドンの弦楽四重奏曲では、他に『セレナーデ』や『五度』『皇帝』と呼ばれる曲も有名です。

 

◆弦楽四重奏曲 第67番『ひばり』 第1楽章

ハイドンの作品の量って、半端じゃなくすごいですよね。

 

長生きしたってこともありますが、それでも交響曲104曲、弦楽四重奏曲83曲。1800曲以上作曲したというのは驚異的。

交響曲を完成させるのはすごいエネルギーのいる事で、偉大な作曲家でも生涯10曲ぐらいです。(ベートーヴェン、シューベルト、マーラー、しかり)。ハイドンの104曲は、ありえない数。(若くして亡くなったモーツァルトも年数に比べて多い。)


例えば、何でもいいから書けと言われて書いたとしても大変な作業。しかもハイドンは、エステルハージ公爵家に雇われてもいて、公爵の為にいろんな曲もどんどん作っていかなければならないという状況。

不眠不休、飲まず食わずで書き続けたとしても、ちょっと信じられない数です。今と違って、電気も暖房もない時代、ペンも羽ペンにいちいちインク。作曲家達が楽譜を書くスピードは、きっと驚異的な速さだったに違いありません!  映画『アマディウス』で、モーツァルトが楽譜を寝っころがったりして書き散らかしていましたが、あの映像どころの速さじゃない・・

 

人間力、少しずつでもいいから。きっと持っているみんなの力。

一つに合わせて、一歩ずつ。 今こそ・・・!

北野天満宮の梅
北野天満宮の梅

 

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